建物の解体では、安全性や瓦礫のリサイクルなどを考慮したうえで、さまざま方法が選ばれています。
しかし、なかには法律で使用が禁止されている解体方法もあるため、注意が必要です。 そこで今回は、ミンチ解体のリスクについて解説します。

▼ミンチ解体とは

建物を解体する際、分別せず壊していく方法をミンチ解体と呼びます。 解体で出る金属やガラスなども一気に壊すため、工事がスムーズで費用を抑えられるのが特徴です。 一方で、リサイクルや健康被害などの問題から、現在は建設リサイクル法をもとに禁止されています。

▼ミンチ解体のリスク

■リサイクルできない
建物に含まれる金属やガラスなどは、リサイクルが可能な資源です。 しかし、ミンチ解体を行うとさまざまな種類の廃棄物が混ざるため、リサイクルは困難が難しくなってしまいます。 リサイクルできない廃棄物は埋め立て処分するしかないため、環境への負荷も大きくなります。

■健康被害
古い建物に含まれているアスベストは、健康被害をもたらす可能性があります。 適切に対処すれば問題ありませんが、ミンチ解体を行うと周囲にアスベストが飛散し安全に処分できません。 作業者や近隣の住民にも影響が出るため、法律にもとづいた方法での解体が必要です。


▼まとめ
建物を分別せず一気に壊していく方法はミンチ解体と呼ばれ、現在では禁止されています。 さまざまな種類の廃棄物が混じることでリサイクルできなくなり、アスベストによる健康被害を起こす可能性もあります。 廃棄物は適切に対処すれば資源として再活用できるため、正しい方法で解体を行いましょう。

『株式会社K&L』では、解体現場や工場などで発生した産業廃棄物の回収をいたします。 個人・法人を問わずご依頼いただけますので、お気軽にお問い合わせください。